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許容応力度計算はどこに依頼する?費用や納期について。

2024.09.23

許容応力度計算とは

許容応力度計算は、建物や構造物の設計において、材料や構造が耐えられる最大の応力(力の分布)を計算し、その許容範囲内で構造物が安全に機能することを確認するための方法です。

この計算は、主に以下のようなステップで行われます:

  1. 材料の特性を確認: 使用する材料の強度や弾性係数などの特性を調べます。
  2. 荷重条件を設定: 建物や構造物にかかる荷重(自重、風荷重、地震力、積載荷重など)を考慮します。
  3. 応力度の計算: 各部材や構造の部位にかかる応力を計算します。このとき、計算される応力が許容される範囲内に収まっているかを確認します。
  4. 安全率の考慮: 実際の設計では、材料の強度に対して安全率を考慮し、余裕を持たせた設計を行います。

この方法は、建物が安全で耐久性があり、法律や規範を満たすために重要です。特に、地震や風などの外的要因に対する耐性を確認する際に用いられることが多いです。

許容応力度計算はどごに依頼すればいい?

許容応力度計算を依頼するには、以下の専門家や機関に依頼するのが一般的です。

構造設計事務所: 構造設計を専門とする事務所では、許容応力度計算を含む詳細な構造計算を行っています。特に、大型の建物や特殊な構造物の計算が必要な場合、専門の構造設計事務所に依頼するのが適切です。

建築士事務所: 一級建築士や二級建築士が在籍する建築士事務所でも、許容応力度計算を行うことがあります。建築士は、建物の設計全般を担当するため、構造計算も含めて一括で依頼することができます。

ゼネコンや施工会社: 大手ゼネコンや施工会社には、自社で構造計算を行える技術者が在籍している場合があります。特に、大規模なプロジェクトの場合は、設計から施工まで一貫して対応することができます。

許容応力度計算を依頼した場合の費用は?

許容応力度計算を依頼する際の費用は、以下の要素によって大きく変動しますが、一般的な費用の範囲としては、数十万円から数百万円程度です。

建物や構造物の規模:

  • 小規模な住宅から大規模な商業ビルまで、建物の規模が大きくなるほど、計算に必要な作業量も増えるため、費用が高くなります。

構造の複雑さ:

  • 構造が単純であれば費用は低めですが、複雑な構造や特殊な設計(曲線的なデザイン、複合材料の使用など)が求められる場合は、計算が難しくなるため、費用も高くなります。

依頼先の専門性:

  • 大手の構造設計事務所や高度な解析技術を持つコンサルタントに依頼する場合、費用は高くなりがちです。逆に、経験の浅い事務所や個人に依頼する場合、費用は抑えられることが多いですが、品質や信頼性も考慮する必要があります。

スケジュール:

  • 短期間での対応を求める場合、割増料金がかかることがあります。急ぎの案件であれば、通常よりも高い費用を見積もられることがあります。

地域差:

  • 都市部では、一般的に費用が高くなる傾向があります。地方の場合はやや低めになることが多いです。

一般的な費用の目安

  • 小規模な住宅(木造など): 10万〜50万円程度
  • 中規模な建物(鉄骨造など): 50万〜150万円程度
  • 大規模な建物や特殊な構造物: 150万円以上

ワークス・ワン設計部でも許容応力度計算を承っております

弊社では、平面不整形・立面不整形・混構造など様々な案件に対応しており、
経験豊富な設計担当者が丁寧・迅速に構造計算を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

大賀信幸
当ブログの監修
一級建築士大賀信幸
株式会社ワークス・ワン 代表取締役。
関西大学工学部建築学科を卒業後、1999年11月15日に株式会社ワークス・ワンを設立。
その後、物流事業、不動産管理・運用、職業教育や知財に関する事業など、幅広く活動。
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